玉響なる風は、水とともに
やけに明るい声が館に響き、皆は一斉に声がした方を見た。そこにいたのは、真っ黒な髪にハイライトのない漆黒の目をした男性だった。
只者ではない気配にツヤは警戒し、颯は「この気配は、悪霊か……君が、悪霊の親玉かい……」と目を細める。
「やだな~。皆、そんなに警戒しないで!ほら、ボク武器持ってないよ!」
そう言った男性は、ニコニコと笑いながら両手を広げた。
「……武器を隠し持ってるかもしれない。皆、警戒は解くな」
どこからか現れたチターゼは手に持っていた武器を構え、男性を見据える。
「……皆、疑い深いなぁ……」
ふぅ、とため息を吐いた男性は、チターゼの他に男性を囲んで武器を構えるヴィンセント、レオナード、チェルシー、エイモン、アレンを見た後、少し離れたところにいるベラやイヅナに目を移した。
「……なるほど、警戒解く気ないんだね?よく分かった。じゃあ、この状態で良いから話してあげる。ボクが、風音……とやらに何をしたのか」
降参、と言いたげに軽く両手を上げた男性は、笑みを崩すことなく眠っている風音に目を移す。
「風音に、一体何をしたの?場合によっては、ただじゃおかないよ?」
怒りを含んだ目で男性を見つめる葉月に、男性はにこりと笑うと「眠らせただけだよ!」と返した。
只者ではない気配にツヤは警戒し、颯は「この気配は、悪霊か……君が、悪霊の親玉かい……」と目を細める。
「やだな~。皆、そんなに警戒しないで!ほら、ボク武器持ってないよ!」
そう言った男性は、ニコニコと笑いながら両手を広げた。
「……武器を隠し持ってるかもしれない。皆、警戒は解くな」
どこからか現れたチターゼは手に持っていた武器を構え、男性を見据える。
「……皆、疑い深いなぁ……」
ふぅ、とため息を吐いた男性は、チターゼの他に男性を囲んで武器を構えるヴィンセント、レオナード、チェルシー、エイモン、アレンを見た後、少し離れたところにいるベラやイヅナに目を移した。
「……なるほど、警戒解く気ないんだね?よく分かった。じゃあ、この状態で良いから話してあげる。ボクが、風音……とやらに何をしたのか」
降参、と言いたげに軽く両手を上げた男性は、笑みを崩すことなく眠っている風音に目を移す。
「風音に、一体何をしたの?場合によっては、ただじゃおかないよ?」
怒りを含んだ目で男性を見つめる葉月に、男性はにこりと笑うと「眠らせただけだよ!」と返した。