玉響なる風は、水とともに
運動公園の中にある広場には巨人がおり、その姿を見た風音は気配が混ざっていることに気が付き、目を見開く。
「…………あれは、颯?」
風音の隣に立ち、同じく巨人を見つめていた葉月は、見慣れた淡い緑色の髪を1つに束ねた男性――颯(はやて)の存在に気が付き、声を出した。
「……とりあえず、参戦しないと……」
風音はハッとした顔を見せると、地面を蹴って走り出す。
「あ!風音!」
風音の後を追いかけるように葉月も走り出し、1人で入口に立っていた真冬は大きなため息をついた。
「…………まったく……颯さんがいるから、心配ないとは思うんだけど……」
呆れたようにそう呟くと、私服のポケットから水色のリボンが付いた扇子を取り出すと走り出す。
「……おりゃぁぁああ!!」
風音たちが走っていると誰かが叫ぶ声が聞こえ、風音は足を止めた。
「レオナード!正面から行くな!」
「この声って……」
風音たちが聞き覚えのある声に戸惑いを隠せないでいると、風音の視界に戦鎌を振りかぶった赤髪の――レオナード・ロマーナの姿が映る。
空高く飛び上がっているレオナードの姿を捉えた巨人は、レオナードに攻撃をしようと素早く動き始めた。
「……間に合えよ」
「…………あれは、颯?」
風音の隣に立ち、同じく巨人を見つめていた葉月は、見慣れた淡い緑色の髪を1つに束ねた男性――颯(はやて)の存在に気が付き、声を出した。
「……とりあえず、参戦しないと……」
風音はハッとした顔を見せると、地面を蹴って走り出す。
「あ!風音!」
風音の後を追いかけるように葉月も走り出し、1人で入口に立っていた真冬は大きなため息をついた。
「…………まったく……颯さんがいるから、心配ないとは思うんだけど……」
呆れたようにそう呟くと、私服のポケットから水色のリボンが付いた扇子を取り出すと走り出す。
「……おりゃぁぁああ!!」
風音たちが走っていると誰かが叫ぶ声が聞こえ、風音は足を止めた。
「レオナード!正面から行くな!」
「この声って……」
風音たちが聞き覚えのある声に戸惑いを隠せないでいると、風音の視界に戦鎌を振りかぶった赤髪の――レオナード・ロマーナの姿が映る。
空高く飛び上がっているレオナードの姿を捉えた巨人は、レオナードに攻撃をしようと素早く動き始めた。
「……間に合えよ」