あ〜あ、本当に知らねえからな。
「あのさ、宮「神楽くんっ!」


俺が告白しようと口を開いた時、恋雪が俺に声をかけた。


「どした?」


「あ、あのっ……」


「……」


「……」


固唾を飲んで恋雪の言葉を待つ。


「わ、私、神楽、くんが、」


顔を真っ赤にさせながら頑張って言葉を繋げようとする恋雪。


どうして無自覚でこんなにかわいいことができるんだろう。


はあぁ〜、もうだめだ。限界。


「……っ!」


恋雪が顔を真っ赤にさせる。


俺がふわっと恋雪を包み込んだから。


「ま、待って神楽くん。まだ話が―」


「俺に先に言わせて。」


「……いい、よ?」


< 9 / 13 >

この作品をシェア

pagetop