彼氏はオタク・彼女は腐女子
行間・里夏の場合
「さっきの授業本読んでたでしょ里夏」
「ああー朝読書の続きね」
「ハゲ曾里夏と康大見て睨んでましたよ」
「うわっ!!マジで?魅弥」
「嘘なんかつくわけないじゃん
そんなくだらない事で」
「くだらないって…」
行間・康大の場合
「さっき本見てたろ」
「ああっ見てた」
「気をつけろよ康大
ハゲ曾お前見て睨んでたぜ」
「マジかよ雄太」
「大マジだ」
「でも続きが気になるじゃねぇか」
「まぁそーなんだろうけどよ
授業中ってヤバくねぇ?」
「難しいところだな」
「おぃおぃ…」
「そーいや雄太
彼女とどうなんだよ」
「いや…別れた」
「なんで」
「意見の食い違うだな」
「そうかー」
「まっお前らには敵わねぇよ」
「んなっ!!」
たかが10分間なのにこんなに話が盛り上がる学生
キーンコーンカンコーン
ガラッ
教室に入ってくる先生
「はい座れー」
ガタガタッ
ザワザワ
「じゃあ教科書163ページ開いて」
カツッ
先生が黒板にチョークで書き込んでいる
しかし…
例の二人はまた
ノベルの続きを読んでいた
「(一気にいけっー!!)」
「(泣かせてくれるじゃねぇか…)」
キラン
先生の目が光る
「えーっと里夏と康大は廊下に立っていなさい
ただし本を教室に置いてな」
遂にバレた二人の悪行(?)
「はぁーい」
「…………」
渋々立つ二人
教室中に笑いが溢れる
「後で職員室に来なさい」
ピシャッ
「あーあバレちゃった」
「浅はかだったな」
「まぁえこちゃん先生で良かったけどね」
「まぁな」
「あれがもし裕子ちゃんだったら…おそろしー!!」
この後の悲劇まで後20分