ねこのひるねの、ひとりごと

問題児?の「わたし」の決意

中学にあがったらがっつりクラス数が増えた。
もちろん晃ちゃん、菊ちゃんともクラスは別れた。

でも。

わたしは。

一定の距離を置かないと人と付き合えなくなった。
相手に深入りしない。無論自分もしない。

「学校は勉強をするところ。それ以上でもそれ以下でもない。最低限の挨拶と会話さえしていれば問題ない。」

「成績も文句言わせるようなことになってなければ大丈夫。」

そんなふうに、考えていたと思う。

クラブも頑固に所属せず、帰宅部。
先生にも「不健康だ」なんて言われていたけど、したいことなんか何にも無かった。

だいたい何を持って「不健康」なのか?

(別に必要ないわ。要らんし。)
クラブという小さい集団でまた苦労するのが、嫌だった。

人と関わるのは最低限で、精一杯。

修学旅行の部屋割りで余ってしまったり。
体育祭であぶれてしまったり。
その時はそれで(あ~あ)とは思ったものの仕方ない。

でも。
そこは先生が無理やり入れ込んでくれた。

何の色ももたない中学校の行事。

その中で真っ赤な印のついた一大イベントがわたしにはあった。

今度こそこの学校とは違う学校へ行くんだ。

さすがに自分で6年前から決めた事。
進路指導室で反対する先生相手に、1時間上頑張った。

ただひたすら頑固に他校に行くと。

わたし的には目一杯粘って頑張った。
もし出ても同じかも知れん。
でもそれは出んかったら分からんことやから。

”やらないで後悔するより、やった上で後悔する”

目一杯高望みした公立は駄目だった。
思いっきり泣いた。

でも併願で高望みしてた私立校に合格できた。

これが。
自分の意思を自分自身で、無理矢理通した、初めての出来事なのかも知れない。


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