ねこのひるねの、ひとりごと
それからは。
閉院するこの病院から新しい病院でも使える物を。
せっせと運んでいった。

最後、この建物は壊されてしまうから。
後から「これも要った」と取りには来れない。

2回目の人事異動をした。
2か所の病院から、各部門の必要人数が集められ、半分初顔合わせ状態で業務準備を始めることになった。

なんか、訳わからん状態で。
まだ機械や備品も届いてない、足りない。

仕事の動線もまだはっきり決まっていない。

「ない。ない。ない。」状態だった。

ほんとに開院できるんかしらん?
不安一杯の始まりだった。
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