ねこのひるねの、ひとりごと
1人でいることには慣れている。

だから自分がしっかり勉強すれば、この業務ならやっていけると思った。

でも、人ど全く関わりなく、仕事をやっていく事は無理なんだ。

「報・連・相」である。

いずれも上司と行う事が多いわな。

だんだんとわたし自身もわたしの心も疲弊していった。

主任が手が回らないからと、わたしを指名した仕事も。

(アンタが出来へんって、主任の仕事じゃないか。なんでわたしが!)と。
「不貞腐れねこの」になっていった。

何かの連絡をするのも、スタッフ数が少ないから、わたしは1人1人に直接言っていたのである。
その頃のわたしは自分に反感を持っている人ばかりの場所で。
「ちょっと。手を止めずに聞いて~」
なんて。
大きな声で叫んでも無視されると、思っていた。
上司に
「こんなに狭い部屋で、なんで1人1人に言うわけ?
なあ。ちょっとねこのさんが連絡があるらしいよ~。
ほれ、今ゆーたらえーやん。」

そうじゃないんだってば!
思わず、叫んだ!

「わたしには、そうやって大きい声で叫ぶことが、今一番きついんです!!」
「それをわざわざやれと言いますか!」

涙声になってしまった。

何もわかってないのか、わざといじめでやってるのかわからなかった。
だけど。
この人に対する入職時の直感は正しかった。
一緒に仕事をやっていくと言うのは無理なんだ。

このメンツで仕事をやっていかなアカンようになった時。
その人が「主任」に昇格したのである。

そのときに言われた言葉。
「ねこのさんには先の人事で異動した主任と一緒に仕事してた事もあったから。
そんな人と同じ様になって欲しくなくてわざときつく当たったりしたけど。
まあそれは水に流して、一緒にやっていくしかありませんね。ねこのさんしかいないんだし。」
(確かに先に異動した主任は、勉強不足か遅くに異動したからか。
分かってない事が沢山あった。)

でも。関係ないでしょ。そのこと。
んで、何?
ちょっと待て。オマエ、「絶賛、堂々パワハラ実施、実行」宣言かい。

それにね。
「水に流して」って「水に流せる」かどうかは、わたしが決めること。

ほんで?
わたししかいない(からしょうがない。ホンマは嫌やけど)一緒に?
どこまでバカにしとん。本音ミエミエ発言。

わたしかて、嫌やわーい。

それ以外にも、仕事の引き続きなんかなーんもせんと。
部屋で1対1になる度に。

「君が年齢的にも僕の後をやっていくことになるだろう。年齢でいくしね。
どんな風にこの部屋を造っていこうと思っているのかを教えて。
僕が居なくなったら部屋が無くなったなんてことは長年居た者としてつらいしね。」

わたしが上になったら潰れるとアンタで判断できるなら、もっと上がしないはず。

アンタにそこまでなんで言われなければならんのよ。何度も、何度も。
薄ら笑いを浮かべた顔で。

そんなに、わたしを潰したいんか?自殺でもさせたかったのか?

それをやられた日は。毎回毎回。
帰って、寝ながら思いっきり泣いた。
やがて。心療内科を探そうと決めた。

でないと。
今、死にかけてるわたしの心が、たぶん完全に死んでしまう。
一曲の曲の歌詞に背中を押されて、わたしはまず自分の心をなおそう、と決めた。
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