ねこのひるねの、ひとりごと

巨大カタクリ?

小学校の低学年ごろには、父母とお弁当を下げて、子供のわたしでも歩ききれるハイキングを楽しんだ。

昼ご飯、お茶持参。お金がいるのは行きと帰りの電車賃だけ。

色々な場所に行ったけど、ある所でとんでもなくでかい「カタクリの花」に遭遇。

これに飛びついたのが、いつも最後からのんびり「何かきれいな花ないかいな」と、歩いている母であった。


母vs巨大カタクリの花(ホントは山野草は持って帰っちゃダメ)。

元が芋なので、ちょっとだけでもおすそわけしてくれんかと、母はスコップもない中、軍手で腐葉土をかいて見たが。
腐葉土満載の山の中。

あまりに固い「カタクリの花の自己主張」。

びくともしない。

(わたしの居場所はここなの。ここから動く気はないわ。わたしに会いたければ
また来年でもいらっしゃいな。)と、言われた気さえする。

う~ん。大変高尚でらしゃる。

ところで。
カタクリの花の花言葉はいろいろあるみたい。

でも、わたしは。
”寂しさに耐える”
この言葉こそがこの孤高な山野草に似合うと思う。

せめて、カメラを持って行けば良かった!
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