世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
「ふーん。テーマはなに?」



「…それは秘密。楽しみにしててね」


夏稀は悪戯っぽく笑う。



本当に変わったと思う。

自信なさげに俯いていた夏稀がまさか俺に向かって笑顔を見せるとはあの頃の俺は思ってもみなかった。


夏稀の目は生き生きしていた。
< 13 / 38 >

この作品をシェア

pagetop