世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
家を出て最寄りの駅から電車で5分。


そこが俺と夏稀が通う高校だ。


普段は自転車で登校しているが、自転車の気分ではなかった。



「じゃあ、後でね。頑張って」


「おう。そっちもな」


夏稀とは昇降口で別れる。
< 14 / 38 >

この作品をシェア

pagetop