世界が終わる日に、俺は君の手を握る。

私も選ばれるとは思ってもみなかった。

先生も親も、泣いて喜んでいたっけ。



「…実は今年は文化祭の作品に力を入れたくて、今回コンクールは諦めようと思うんです」


「文化祭の作品?もうテーマも決まっているの?」


先生は驚いていた。

文化祭の作品は皆、直前になってテーマを決めて間に合わせる様なものだった。

コンクールへ出す作品を優先して、文化祭はあくまでもただの展示物。

そう言うものだった。
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