世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
「はい。私、胸が高鳴った時にその瞬間を絵にするのが好きなんです。それを学校のみんなに、どうしても知ってもらいたくて…」



私は今回、どうしても文化祭の作品のテーマにしたいものがあった。

それはコンクールの様な講評のつく場ではなく、学校という私と同じような青い人間がいる場でなくてはならなかった。



「…なるほどね。あなたにはそれを見せたい人がいるのね」



先生は全てわかったように腕を組んで私を見る。
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