世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
「ご、ごめんね…私が無理言ってバスケ部に来たんだよ」


私は手を合わせて高光くんに謝る。


「いいじゃん別にぃ〜。サッカー部可愛い女の子いっぱい見に来てんじゃん!」


嘉凛ちゃんが私の肩に腕を回して言う。


「バスケ部もいんじゃんかよ!!マネージャーも多いしよ!」


高光くんがコートを指差して文句ありげに言うと、「まぁまぁ」と佳世ちゃんが笑う。


「そんなに言うなら高光くんの部活も今度見に行きますよ」
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