世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
「え…」
佳世ちゃんの言葉に高光くんは佳世ちゃんの方をじっと見たまましばらく固まってしまった。
そして数秒経って高光くんが口を開いた。
「え、えぇ!?佳世ちゃんが来てくれんの!?俺張り切っちゃうよぉ!?」
「ふふ。楽しみにしていますね」
佳世ちゃんの言葉に高光くんは高いジャンプを何度もして万歳万歳とはしゃいで走り回った。
「はぁ〜、魁ったらそんなにはしゃいじゃってぇ…わかりやすい奴〜」
嘉凛ちゃんが「ね?」と私の肩を優しく叩いて言うので私は「そうだね」と苦笑して返した。