世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
そう言って母親は弁当をテーブルに置いた。


「まぁね」


俺は早々にパンケーキを平らげ、自分の部屋へと階段を登っていく。


父親は朝早くから仕事。
工事の仕事をしているのだ。
母親は中学校の教師をしている。


身支度を済ませて用意された弁当を鞄に入れ、足速に玄関に向かう。
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