世界が終わる日に、俺は君の手を握る。
潮風が漂うここは横浜。


俺は海の近くの港に住んでいる。


「…裕也、おはよう」

隣の家から出てきた彼女と目が合う。


彼女は『七染夏稀(しちぞめなつき)』。


俺と同級生であり幼なじみ。


…8年前東京で起きた地震を通して両親が仲良くなり、成り行きで一緒に行動している。
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