追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
第四章 星見の宮様
「お目当ての物を手に入れたようで何よりです」
ゼクスは、私とディオを迎え入れながら店の奥の個室に促した。
酒場は夜からが最も賑わう時間。
仕事終わりの人などが楽しそうに飲食を楽しんでいるなか、誰も苗を抱えた場違いなふたりには目もくれない。改めて、酒場という職業を選んだゼクスは賢いなと思った。
奥の個室に入ると、テーブルに食事がふたり分用意されていた。暖かいスープとふっくらとしたパン。プルプルと揺れるオムレツを見て、私のお腹ははしたなく音を立てた。
「ディオ様、苗をお預かりしましょう」
ゼクスはディオの苗を預かり、近くに控えた女性に渡す。そして、「誰も入れるな」と指示すると、私たちに向き直った。
「お疲れ様でございました。さあ、お召し上がりください。酒場の料理と馬鹿にすることなかれ、うちの料理人は腕がよく、ソラスでも評判なのですよ」
「うん、うまそうだ。いただこう」
「ありがとう、ゼクスさん! いただきます」
ゼクスは、私とディオを迎え入れながら店の奥の個室に促した。
酒場は夜からが最も賑わう時間。
仕事終わりの人などが楽しそうに飲食を楽しんでいるなか、誰も苗を抱えた場違いなふたりには目もくれない。改めて、酒場という職業を選んだゼクスは賢いなと思った。
奥の個室に入ると、テーブルに食事がふたり分用意されていた。暖かいスープとふっくらとしたパン。プルプルと揺れるオムレツを見て、私のお腹ははしたなく音を立てた。
「ディオ様、苗をお預かりしましょう」
ゼクスはディオの苗を預かり、近くに控えた女性に渡す。そして、「誰も入れるな」と指示すると、私たちに向き直った。
「お疲れ様でございました。さあ、お召し上がりください。酒場の料理と馬鹿にすることなかれ、うちの料理人は腕がよく、ソラスでも評判なのですよ」
「うん、うまそうだ。いただこう」
「ありがとう、ゼクスさん! いただきます」