追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「ではおふたりとも中へどうぞ。宮様は左、青い暖簾が掛かっている部屋へ、アルメイダさんは赤い暖簾の掛かった部屋へ入って下さい。手ぬぐいや桶は中にありますので、好きに使って下さいね」
「おう。ありがとな。あ、そうだ、自転車専用の道も出来たって聞いたぜ? あとで走ってみてもいいか?」
「さすが宮様、お耳が早い! どうぞどうぞ、好きなだけ爆走しちゃって下さい」
そう言うと、フェイロンはご機嫌で男湯に消えた。
「ララ様、ありがとうございます」
「え? なにがですか?」
「外に出るのを好まなかったフェイロン様が、今では自ら外出しようとなさいます。それもこれも、ララ様が自転車を創って下さったおかげ。感謝しております」
アルメイダは深々と頭を下げた。
「いえいえ、そんな。頭を上げて下さい! 私も自転車愛好家が身近に増えて嬉しいですしね。アルメイダさんも一台いかがです?」
「えっ……私、運動音痴なのですが、乗れますか?」
「それはあまり関係ないので大丈夫です! 自転車は勢いが大切、勇気を出して大きく踏み込めばなんとかなります!」
「おう。ありがとな。あ、そうだ、自転車専用の道も出来たって聞いたぜ? あとで走ってみてもいいか?」
「さすが宮様、お耳が早い! どうぞどうぞ、好きなだけ爆走しちゃって下さい」
そう言うと、フェイロンはご機嫌で男湯に消えた。
「ララ様、ありがとうございます」
「え? なにがですか?」
「外に出るのを好まなかったフェイロン様が、今では自ら外出しようとなさいます。それもこれも、ララ様が自転車を創って下さったおかげ。感謝しております」
アルメイダは深々と頭を下げた。
「いえいえ、そんな。頭を上げて下さい! 私も自転車愛好家が身近に増えて嬉しいですしね。アルメイダさんも一台いかがです?」
「えっ……私、運動音痴なのですが、乗れますか?」
「それはあまり関係ないので大丈夫です! 自転車は勢いが大切、勇気を出して大きく踏み込めばなんとかなります!」