追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
一緒に……ディオと一緒に……私が?
何度も何度も反芻して、心の中で繰り返す。旅にはとても興味がある。でも、私が付いて行っていいものだろうか。
「世界にはもっと珍しい鉱石や宝石があるはずだ。それを使って創造してみたいと思わないか? 君にとっても俺にとっても、いい経験になると思うんだ」
「興味は、あります。でも、私がいない方が自由に動けるんじゃないですか?」
足手まといになるのは嫌だ。男ひとりの方がなにかと動きやすいだろうし、気を遣わせてしまうかもしれない。
「俺はね、君と旅に出たいんだ。君と世界を見て、共に感動し、共に笑い、時に泣いて、いろんなものを共有したい」
ディオはとても真剣に言った。
そのセリフがまるで愛の囁きのように感じて、私は気恥ずかしくなった。
「そ、そうですか。ディオがそう言ってくれるなら、私も同行したいです。広い世界を見て、いろんな人に出会いたい」
「よし! じゃあ、行こう」
立ち上がったディオは、颯爽と私に手を差し伸べた。
その手を取って立ち上がると、気持ちのいい風が頬をすり抜けてゆく。
何度も何度も反芻して、心の中で繰り返す。旅にはとても興味がある。でも、私が付いて行っていいものだろうか。
「世界にはもっと珍しい鉱石や宝石があるはずだ。それを使って創造してみたいと思わないか? 君にとっても俺にとっても、いい経験になると思うんだ」
「興味は、あります。でも、私がいない方が自由に動けるんじゃないですか?」
足手まといになるのは嫌だ。男ひとりの方がなにかと動きやすいだろうし、気を遣わせてしまうかもしれない。
「俺はね、君と旅に出たいんだ。君と世界を見て、共に感動し、共に笑い、時に泣いて、いろんなものを共有したい」
ディオはとても真剣に言った。
そのセリフがまるで愛の囁きのように感じて、私は気恥ずかしくなった。
「そ、そうですか。ディオがそう言ってくれるなら、私も同行したいです。広い世界を見て、いろんな人に出会いたい」
「よし! じゃあ、行こう」
立ち上がったディオは、颯爽と私に手を差し伸べた。
その手を取って立ち上がると、気持ちのいい風が頬をすり抜けてゆく。