追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「ディオ、この旅の未来は見えますか? 楽しいものになりそうですか?」

 尋ねると、ディオは目を細めた。

「見える未来はひとつだけ。でも、すまない。なんでも言うって約束したけど、今伝えることは出来ないんだ。未来はとても変わりやすいから」

「ふふ。仕方ないですね。わかりました。ディオはその未来を変えたくないんですね」

 柔らかく頷くディオに、同じように微笑み返す。
 彼の見た未来はきっと、幸せな結末を示すもの、なのだろう。
 輝く未来が、私たちを待っている。
 悠久のファルナシオンは終幕を迎えたけれど、私とディオの物語は、ここグリーランドを起点にして、新たに始まるのだ。


FIN
< 275 / 275 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:111

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています

総文字数/125,256

ファンタジー228ページ

第5回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る
能力を失った聖女は用済みですか?prequel

総文字数/2,871

ファンタジー5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop