Holy Night
公園のベンチ
片手には缶コーヒー
昨日からここだけ時が止まっているのだろうか
しばらくすると
降り注がれる音のシャワー
私は迷いもなく
そこに向かって足を鳴らす。
サクサクサク。
昨日と全く同じ姿で
彼がいた。
やっぱり一人で。
ギターの弦にこめる力
変わらない
優しいんだけど激しい音。
手首を一瞬の休憩も許さない
何が彼のなかを駆り立ててるんだろう。
気が付いたら
コーヒーは冷めていた
「あ、」