Holy Night



公園に自由に散らばる木々

その一本の、ド太い木の下

か細い男が
ひたすらギターを弾いていた。



私は思わず
彼の目の前にしゃがみこんだ。




彼は
決して目を開かない
ぎゅっとつむって
力は全て右手に降り注いで
ひたすら
動かし続けた。

一曲一曲の間が分からない
間なんてないのかもしれない

これが作られた曲では
ないのかもしれない

ただ今の感情を
ぶつけてるだけなのかもしれない


ただ、
それが私には心地好かった
全てが綺麗な音として入ってくる。
すごい。
すごい。

すごい。


ただ圧倒された。





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