嘘つくつもりはなかったんです! お願いだから忘れて欲しいのにもう遅い。王子様は異世界転生娘を溺愛しているみたいだけどちょっと勘弁して欲しい。
そう、なんといっても私はイザベラ様の腰ぎんちゃくなのだ。友人枠に入れない腰ぎんちゃく。彼女を褒めたたえるのが役目なのだ。
現代ニホンに生きていた記憶のある私。10歳頃に突然、異世界転生していることに気が付いた。転生前は、しがない会社で事務員をしていた。そのまま結婚もしないで30歳になる直前、目の前が真っ暗になった。
で、気が付いたら10歳の伯爵令嬢だったのだ。
中世ヨーロッパのような世界に転生した直後は驚いたが、子どもだったおかげで何となく馴染んでしまった。
転生前は両親とは大学入学を期に離れて住んでいたし、当時は別れを惜しむような彼氏もいなかった。
どうやら中立派のお父様の影響もあり、私はひたすらに平和を追い求める。
そう、平和。長い物には巻かれろ、これは転生前の私の経験則だったりする。
で、今やりっぱな腰ぎんちゃく。
「あら、リアリムさん。ごきげんよう。早速ですけど、第一王子殿下のお噂を聞かれましたか?」
「サリエルさん、ごきげんよう。殿下って、あの留学を終えて帰られてきた方?」
「そうそう、その第一王子殿下のこと。どうやら、イザベラ様がご執心よ。今度の王宮でのお茶会は、婚約者候補を集めているらしいわ。そのお茶会に招待されていても、行っちゃダメよ。、、わかると思うけど」
現代ニホンに生きていた記憶のある私。10歳頃に突然、異世界転生していることに気が付いた。転生前は、しがない会社で事務員をしていた。そのまま結婚もしないで30歳になる直前、目の前が真っ暗になった。
で、気が付いたら10歳の伯爵令嬢だったのだ。
中世ヨーロッパのような世界に転生した直後は驚いたが、子どもだったおかげで何となく馴染んでしまった。
転生前は両親とは大学入学を期に離れて住んでいたし、当時は別れを惜しむような彼氏もいなかった。
どうやら中立派のお父様の影響もあり、私はひたすらに平和を追い求める。
そう、平和。長い物には巻かれろ、これは転生前の私の経験則だったりする。
で、今やりっぱな腰ぎんちゃく。
「あら、リアリムさん。ごきげんよう。早速ですけど、第一王子殿下のお噂を聞かれましたか?」
「サリエルさん、ごきげんよう。殿下って、あの留学を終えて帰られてきた方?」
「そうそう、その第一王子殿下のこと。どうやら、イザベラ様がご執心よ。今度の王宮でのお茶会は、婚約者候補を集めているらしいわ。そのお茶会に招待されていても、行っちゃダメよ。、、わかると思うけど」