無題
誰の声までは、いろんな音がまざってて分からなかった。
けれども、すごく大切そうで、私にとっては危なそうな話だった。
こそこそ話してて、それが大切そうな話だと
すごく気になる。調べたくなる、それが私の悪い癖。
だけれど、男の子の声だったから、調べるのはよそう、ってあきらめた。





教室に入ると、ザワザワとみんなが青い顔をしながら女の子は女の子
男の子は男の子で集まっていた。
私と晴菜と碧は頭に?マークが浮かんで、近くにいた
三浦芳香、私の同級生に話しかけた。


「よしかー?どしたの?」
「あ、晴菜!遥!碧!」
「どうしたの?芳香、なんかあったの?」
「あの、翔くんと幸祐くんが・・・、」
「は?翔と幸祐くんが?」
「「、翔?」」
「あ、遥と晴菜には言ってなかったよね・・・まあ後で話すから!・・・・それでどうしたの?」
「なんか、ケンカして、幸祐くんが翔くんを殴っちゃって・・・・今、翔くんは保健室なんだけれどね・・・・あのやさしい幸祐くんがなんであんなこと、」
「ハァ!?子供じゃないんだからー・・・」
「あたし見てくる!」

私がびっくり間に、碧は走っていってしまった。
やっぱりと、私は小さくつぶやくと、晴菜は私の肩をぎゅっと抱きしめてくれた。
なんだか泣きそうになった。
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