無題
それから2月になった。
毎日わたしのお見舞いに来てくれた翔が突然来なくなった。
わたしはすごく不安になった。
「どうして?」「何か事故にあったのかも?」「もしかして飽きたの?」
そんな不安がずっと頭の中を駆け巡った。
でも一週間が過ぎて、翔がやっときてくれた。


「翔!どうしたの?わたしすっごい心配し「碧アメリカに行くの?」」

重い顔で翔が言う。

「そんなわけないよ!わたし翔の傍にいたもん!」
「、俺のせい?」
「え?」
「俺のせい碧はアメリカに行かないの?、碧のお母さんが碧はアメリカいかないと危なさいって俺の母さんと話してて、すっごい碧のお母さん泣いてた。」
「・・・・」
「碧、俺は碧の傍にいたいよ。でも、それが碧が生きる妨げになるなら俺はもう碧の傍にはいれないよ、」
「、そんな、しょぅ・・・」


「アメリカにいって、碧」

今にも泣き出しそうな翔がいう。
ぐっと唇をかみ締めて、涙をこらえた。


「うん、!ありがとう、わたしこれでアメリカにいけるよ!翔がそうやって背中を押してくれる、わたしアメリカに行くね。」

笑顔でいう、翔もう泣かないで。もうわたしのために泣かないで。
わたしがんばるから。

「碧帰ってきたら、俺もう碧の傍離れないから」

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