天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「ああ、最上総合病院をこいつと盛り立てていく」

「そうなんですか」

「真由香は大我の女だろう」

「はい」

もう勝手に話をするな、しかも真由香さんはいつの間にか俺の彼女になっている状況にすかさず否定した。

「違うよ」

「おい、大我、女がそうだと言ってるのにそれは失礼だろう、なあ、真由香」

「大我先生は私に魅力を感じてくれないみたいで、私は大我先生の事を大好きって告白してるのに……」

「へえ、そうなんだ」

おいおい、二人で盛り上がってるんじゃねえよ。

「最上、違うからな、真由香さんは患者だ」

「ほお、患者が食事の支度したり、洗濯物取り込んだりするのか、しかもお前は自分のマンションに患者を泊まらせるのか」

「見ての通り、食事は出来てないし、洗濯物もこれじゃあ取り込んだとは言わない」

「ごめんなさい」

「大我、いい加減認めろよ、お前は真由香が好きなんだろう」

「いや、その、えっと……」

俺は最上に突っ込まれて誤魔化しきれずにいた。

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