天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
でも、大我先生は十歳も年上で、私なんか相手にしてもらえないと諦めかけていた。

そんな時、最上総合病院の外科医最上先生と知り合って、俄然勇気をもらった。

「大我、いい加減認めろよ、お前は真由香が好きなんだろう」「いや、その、えっと……」

この言葉に、もしかしたら大我先生も私に好意を抱いてくれているかもって思えた。

このまま、大我先生の側にいられたら、そう思った矢先だった。

私、死んじゃうのかな。

「最上先生、私、死んじゃうの?」

「はあ?何言ってるんだ、俺が執刀するんだ、真由香は大丈夫だ」

「大我先生とはもう会えないの?」

「なんだ、会いたいのか」

最上先生の問いに素直に頷いた。

「本当に真由香は素直だな、俺が大我の代わりにキスしてやろうか」

「結構です、大我先生とならいいけど……」

「よし、風邪ひいたとかなんとか言って、診察に来させよう」

「本当に」

私は満面の笑みを最上先生に見せた。

「お前から大我にキスしちゃえ、勇気もらいたいんだろ」

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