天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
真由香は目をパチクリさせながら俺の話を聞いていた。
「しかし、親父が結婚しろとうるさい、そこで契約結婚を思いついた、俺に愛情を感じないが、どうしても俺の指示に従わないと生きていけない状態の女と契約結婚すると」
「梨花さんが契約結婚に承諾したの?」
「ああ、そうだ」
「最上先生の指示に従わないと生きていけない状態って?」
「梨花は金がなかった、手術が必要なのに払えないと言いやがった、だから俺が全て払うから、おれと契約結婚しろって持ちかけたんだ」
「今も二人の間には愛はないの?」
「いや、梨花はお前と同じ行動を取った」
「えっ、同じ行動?」
真由香はまたしても理解不能の表情を見せた。
「骨折以外の病気が見つかり、別の病院に入院することになった、梨花は俺に惹かれ始め、俺に会おうとして病院を抜け出し、俺のマンションの近くでぶっ倒れた」
「えっ」
「全く、世話が焼ける女だよ」