天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
第七章 溢れ出す感情
私はその女性の車を見送ってから大我先生の元に駆け寄った。

「大我先生、今日最上先生の診察があって血液検査とレントゲン撮ってきたの」

「そうか、大丈夫だった?」

「私は大丈夫、でも最上先生は心配性なのか、無理するな、走るんじゃない、呼吸は苦しくないかってもううるさくて……」

「みんな、真由香さんを心配なんだよ」

「大我先生も私を心配してくれてるの?」

「当たり前だろう」

「先生、寒いから部屋に入れて」

「ああ、そうだな、こんな薄着してるからだろう」

「だって、昼間は暖かかったんだもん、昼ごろから待ってたんだよ」

「そんなに?」

大我先生は私を部屋に招き入れてくれた。

「大我先生、あの人と食事済ませちゃったの?」

「ああ、なんか食うか」

「うん」

「着替えてもいい?」

「ああ、そっちの部屋使って」

私は案内された部屋に入って着替えた。

以前私が使わせてもらったままになっていた。

荷物を整理して部屋着に着替えた。

洗面道具をウオッシュルームに運んだ。

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