天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
私は電気もつけないでそのまま窓の外を見つめていた。

「ただいま、真由香さん?」

そこに大我先生が帰ってきた。

大我先生は私の部屋をノックして声をかけた。

「真由香さん、寝てるの?ちょっと開けてもいいかな」

そして私の部屋のドアがガチャっと開いた。

ベッドに横になっている私を見て声をかけてくれた。

「真由香さん、具合が悪いの?」

私は布団を被って答えなかった。

大我先生はベッドに近づいて、布団を少しめくって「大丈夫?」って様子を窺った。

「嘘つき、大我先生なんて大っ嫌い」

私はそう暴言を投げつけて布団を被った。

「嘘?俺は真由香さんに嘘はついてないよ」

「本当は私のことうざいって思ってるくせに、なんで優しくするの」

「真由香さんをうざいなんて思ってないよ」

「早く、うちに帰れって思ってるんだよね」

「お父さんが心配しているからね」

「そうじゃないでしょ、私がいると彼女を部屋に呼べないからでしょ」

「彼女、誰のこと言ってるの?」

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