天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「分かったよ、真由香は俺にヤキモチ妬いてくれているのか」

「当たり前でしょ、大我を大好きなんだから」

こんなに真っ直ぐに素直な気持ちをぶつけられたのは、はじめてのことで気分がよかった。

俺は真由香を抱きしめた、そして何度も何度も唇を重ねた。

しかし、そんな幸せは永くは続かなかった。

次の休みに俺と真由香はデートに出かけた。

「真由香、どこに行く?」

「ディズニーランドに行きたいな」

「ディズニーランド?」

「そう、いいでしょ、お願い」

俺は真由香のお願いにはいつも抵抗出来ない。

「よし、じゃあ出発だ」

ディズニーランドに着くと、真由香はテンションが上がったみたいに、俺の手を引っ張って動き回った。

俺は真由香の様子に違和感を感じた。

「真由香、呼吸苦しくない?」

「えっ、だ、大丈夫だよ」

「ちょっと脈測らせて」

「大丈夫、大我、最上先生と同じこと言わないで」

「最上は何を言ってたの?」

真由香はベンチに腰を下ろし、呼吸を整えていた。

< 59 / 85 >

この作品をシェア

pagetop