天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
真由香は頷いていた。

最上にはハラハラさせられる。

でも、これだけ医者として自信満々な態度を見せられると、患者は安心するかもしれない。

やっぱり患者が家族だと駄目だな。

「俺はもう退散するよ、二人だからってエッチするなよ」

「最上」

最上は病室を後にした。

「大我、ごめんなさい」

「大丈夫だよ、誰だって手術を二回受けるって聞いたら戸惑うよな」

「最上先生に任せればいいの?」

「ああ、大丈夫だよ」

俺は病室を後にした。

真由香の手術を一週間後に控えたある日、真由香に病室にくるように言われた。

「真由香、どうしたんだ」

「大我、一晩だけマンションに帰りたいの、外出許可出して貰えないかな」

「そうだな、最上に聞いてみるよ、何か持ってきたいものでもあるのか」

真由香は俺を手招きして耳元で囁いた。

「大我に抱いてほしい」

「えっ?」

「もう、やだな、そんなに驚くこと?」

「いや、驚くよ」

「だって、私と大我はキスだけだよ、大我は私を愛したくないの?」

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