天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
「そんなことはないけど……」

「大我の奥さんになって、愛されてるって実感が欲しいの、お願い」

真由香のお願い攻撃になす術はなかった。

俺は早速最上に相談した。

さすがに愛を確かめ合いたいから一晩外泊許可欲しいなど言えない。

何を言われるか想像がついた。

さて、なんて言おうか。

俺は外科医局に向かう廊下で考えをまとめていた。

「最上、ちょっといいか」

「よお、真由香に会いにきたのか」

「ああ、ちょっと相談があるんだ」

なんだと想像つかないような表情だった。

「真由香に手術前に外出許可貰えないかな」

「外を出歩くことは出来ないぞ」

「いや、一晩マンションで過ごしたいと思ってな」

「エッチするのか」

「ち、違うよ」

俺は図星をつかれて顔が真っ赤になるのを感じた。

「お前、わかりやすいな、あんまり張り切るなよ」

「だから、違うって」

「明日の夜、お前が仕事終わったら真由香を迎えに来い」

「ああ、悪いな、わがまま言って」

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