天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
そして、次の日、真由香と共に病院を後にした。

「大我、お父様のところに寄ってくれる?」

「わかった、揃って挨拶してないからな」

そして、真由香と俺は真由香の実家を訪れた。

「お父様、手術前に外出許可頂いたの」

「おお、元気そうで何よりだ、すまんなあ、病院に見舞いにも行けず」

「お父様が病院嫌いなのを知ってますから大丈夫です」

お父さんは俺に向かって声をかけた。

「大我くん、迷惑かけてすまんのう」

「いえ、大丈夫です」

「では、もう行きますね、一目お父様に会いたかったの」

「ああ、手術頑張れ」

「はい」

そして真由香の実家を後にした。

俺と真由香はマンションに向かった。

「真由香、今食事用意するから、シャワー浴びておいで」

「うん」

この時、真由香は俺との最後の夜と覚悟を決めていたことなど全く気づかなかった。

真由香はシャワーを浴びると、自分の部屋に入ってしばらく出てこなかった。

「真由香、俺、シャワー浴びてくるな、体調は大丈夫か」

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