天才的ドクターの純愛〜封印したはずの愛する気持ちを目覚めさせたのは二十歳の彼女だった
俺は真由香の方に身体を向けて、ギュッと真由香を抱きしめた。

真由香は背伸びをして俺にキスをした。

俺も堪らず真由香の唇を激しく求めた。
背伸びしていた真由香は、俺の激しいキスに身体から力が抜けてのけぞった。

俺は真由香の腰を支えて、のけぞった真由香の首筋に唇を押し当てた。

「きゃっ、大我くすぐったいよ」

「あっ、ごめん」

「もう、大我ったら真面目なんだから」

真由香はそう言いながら、俺の手を自分の胸に触れさせた。

「大我」

俺は思いっきり自分の気持ちにブレーキをかけた。

このままだと真由香を抱いてしまう。

俺は真由香の胸に触れている自分の手をそっと下ろした。

「真由香、もう病院へ戻る時間だ」

「いや、病院には戻りたくない」

真由香は目に涙を溢れさせて訴えた。

「真由香、聞いて、真由香はもう俺の妻だ、手術を受けて健康を取り戻して、俺の子供を産んでくれ、これから永い家族としての時間を過ごすために我慢しなくちゃ」

「私はここに帰ってこれる?」

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