心が咲いて、君が散る
登校して"根本 透華" と書かれた私の下駄箱を開くと、ルーズリーフの切れ端のようなものが1つ、上履きの上に置かれていた。
それを見た奈穂が、いつものように聞いてくる。
「また昼休みにお呼び出し? 」
「うん…。『昼休みに屋上に来てください。』だって。」
慌てて切り取ったのか、グチャグチャなルーズリーフに一文だけそう書かれていた。
「じゃあ、あたしとお昼一緒に食べられないじゃん!てか、それ今月何回目?」
頭の中で今までの日々を思い出す。
高校2年生の5月中旬にして、呼び出されるのはもう8回目ぐらいだ。
そしてそのほとんどが、同性や異性からによる告白だった。でも、何か理由を付けて全て断っている。
それを見た奈穂が、いつものように聞いてくる。
「また昼休みにお呼び出し? 」
「うん…。『昼休みに屋上に来てください。』だって。」
慌てて切り取ったのか、グチャグチャなルーズリーフに一文だけそう書かれていた。
「じゃあ、あたしとお昼一緒に食べられないじゃん!てか、それ今月何回目?」
頭の中で今までの日々を思い出す。
高校2年生の5月中旬にして、呼び出されるのはもう8回目ぐらいだ。
そしてそのほとんどが、同性や異性からによる告白だった。でも、何か理由を付けて全て断っている。