好きだけど、好きなのに、好きだから
「入る予定の一年でそんなことが出来るのは……」

健と誠が顔を見合う。

「白石中の佐伯!」

二人の声が重なった。

「まぁ、きっとまぐれだぜ」

負けず嫌いな誠は、そう言うけれど……

私には、あのダンクシュートがまぐれには見えなかった。
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