好きだけど、好きなのに、好きだから
答え
昼休み、誠が教室に顔を出す。
私と誠は、廊下の端で向かい合う。
「優里亜、俺が悪かった。もう邪魔しねぇから」
「うん」
珍しく、誠は素直に謝ってきた。
「優里亜……佐伯の練習に付き合ってんの、俺らに言わなかったのさぁ」
「うん」
「佐伯のこといいなぁって思ってるからじゃねぇの?」
えっ、誠……
まさか、本当にヤキモチ!
「だから、それは私から話すのは違うと思ったからで……」
「じゃあ、何で佐伯の練習に付き合おうと思ったの?」
「……」
……答えられない。
「優里亜は佐伯に惹かれてる。佐伯も優里亜を……」
「佐伯君は、バスケットにしか興味ないよ」
私と佐伯君は先輩と後輩だ。
それ以上でも以下でもない。
「部活の後の練習だって、真剣で本当に一生懸命なの。だから……」
誠が、心配するようなことはないと言いたかった。
私と誠は、廊下の端で向かい合う。
「優里亜、俺が悪かった。もう邪魔しねぇから」
「うん」
珍しく、誠は素直に謝ってきた。
「優里亜……佐伯の練習に付き合ってんの、俺らに言わなかったのさぁ」
「うん」
「佐伯のこといいなぁって思ってるからじゃねぇの?」
えっ、誠……
まさか、本当にヤキモチ!
「だから、それは私から話すのは違うと思ったからで……」
「じゃあ、何で佐伯の練習に付き合おうと思ったの?」
「……」
……答えられない。
「優里亜は佐伯に惹かれてる。佐伯も優里亜を……」
「佐伯君は、バスケットにしか興味ないよ」
私と佐伯君は先輩と後輩だ。
それ以上でも以下でもない。
「部活の後の練習だって、真剣で本当に一生懸命なの。だから……」
誠が、心配するようなことはないと言いたかった。