星きらり[完]
―コンコン
「はーい・・・」
『警察署の者だが・・・』
「どうぞ・・・・」
―ガチャ...
「やはり君だったのか・・・」
あのときと同じひとだった。
「・・・はい。」
「詳しいことは署で聞こう。」
「嫌です。」
「と言われてもねぇ・・・」
「ここじゃなきゃ・・・いやです。」
「そ、そうか・・・。」
刑事は私の目の前に正座した。
「なぜこういうことをしたんだ?」
「ゆ、雄也の恨みを・・・晴らすために・・・。」
「雄也・・・?」
「・・・10年前に殺された。」
「あぁ・・・澤田(さわだ)か。」
「・・・はい。」
「なぜ・・・?」
「いや・・・。不満だった。なんで殺されなければいけなかったの。人ってひどいから。私の気持ちをわかってほしかった。」
「つまり・・・復讐だな?」
「・・・はい。」