星きらり[完]
「君が・・・最後に会った人なんだ。」
刑事が綺羅(きら)に話しかける。
「・・・そうなんですか。」
「あぁ。そう。」
「・・・・・・なんで?!なんで雄也は殺されなくちゃいけなかったんですか?!」
綺羅は、刑事に訴える。
「・・・被害者は、多額の借金を抱えていた。」
「嘘だ・・・。だから殺されなきゃいけいないの?!ねぇ!!どうなのよ・・・・」
全身の力が抜けて、しゃがみこんだ。
「・・・・・・・・・・。」
「黙ってないで・・・応えてよ・・・・・。

応えてよォッ!!!!!!!!!!!!!」
刑事は立ち去った。
涙でぐちゃぐちゃになったあたしを置いて。
応えを教えてくれまいまま。

なんでってあたしはいつまでもそのばにしゃがんで考えてた。
ひどいよ。
借金があれば誰でも殺してもいいの?
ひどいよ。
会いたい。

星に願った、
昨日願ったことが
かなえられなかったね。

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