八城兄弟は僕(=わたし)を愛でたい!
恋の魔法はキケンがいっぱい!
昼休みの時間。旧校舎の通路は、わたしたち三人のたまり場となっている。残りの二人は、もちろん安斎さんと矢野さんだ。
最近は、わたしが相談に乗ってもらうことが多い。今日も、二人に話を聞いてもらうことに。
「実は……」
ウソカレの任務をした日、遠野さんに三葉碧だと気づかれてしまった。
そのあと、それとなく穂村さんにさぐりを入れているけど、今のところはバレていない様子だ。
遠野さんとは、連絡取り合ってるみたいだから、なんとかならないかな。
とは、地球が落っこちても言えないから、他の相談をしてみる。
「ふむふむ。最近、椿さまがそっけないと」
「うん」
二人きりで過ごした次の日から、あまり目が合わなくなった。話しかけても、すぐどこかへ行ってしまって、避けられているみたいなの。
写真の真相も聞きたくても、なかなかできない。
なにか気にさわることでもしたかなと、けっこう悩んでいるのだ。
「焦がれるほど切なくて、眠れないほど苦しくて。今にも胸が張り裂けそうなのですね」
「う、うん?」
「それで、うちらに恋の手助けをしてほしいってことね」
「勝手に話を広げないでくれる?」
鼻息を荒げる安斎さんと、メガネをくもらせる矢野さんに思わずツッコミを入れる。
百パーセント間違っているかと聞かれたら、うなずけないけど。
「まあまあ、三葉っち。うちらに任せなされ」
「そうそう。すでにプランは思い浮かんでいるのです」
目を合わせながら、安斎さんと矢野さんはニマニマしている。
この二人に相談したことが、間違いだったかもしれない。不安しかない。
最近は、わたしが相談に乗ってもらうことが多い。今日も、二人に話を聞いてもらうことに。
「実は……」
ウソカレの任務をした日、遠野さんに三葉碧だと気づかれてしまった。
そのあと、それとなく穂村さんにさぐりを入れているけど、今のところはバレていない様子だ。
遠野さんとは、連絡取り合ってるみたいだから、なんとかならないかな。
とは、地球が落っこちても言えないから、他の相談をしてみる。
「ふむふむ。最近、椿さまがそっけないと」
「うん」
二人きりで過ごした次の日から、あまり目が合わなくなった。話しかけても、すぐどこかへ行ってしまって、避けられているみたいなの。
写真の真相も聞きたくても、なかなかできない。
なにか気にさわることでもしたかなと、けっこう悩んでいるのだ。
「焦がれるほど切なくて、眠れないほど苦しくて。今にも胸が張り裂けそうなのですね」
「う、うん?」
「それで、うちらに恋の手助けをしてほしいってことね」
「勝手に話を広げないでくれる?」
鼻息を荒げる安斎さんと、メガネをくもらせる矢野さんに思わずツッコミを入れる。
百パーセント間違っているかと聞かれたら、うなずけないけど。
「まあまあ、三葉っち。うちらに任せなされ」
「そうそう。すでにプランは思い浮かんでいるのです」
目を合わせながら、安斎さんと矢野さんはニマニマしている。
この二人に相談したことが、間違いだったかもしれない。不安しかない。