八城兄弟は僕(=わたし)を愛でたい!
テンテンテンと丸が続いて、最初に出たのが「だ、誰と⁉︎」だった。
ルームシェアって、一緒の部屋で生活するってことだよね?
なんでなんでと、頭の中が小さな子どもみたいな反応になる。
「父さんの書斎を片付けて、そこを使ってもらうつもりなんだけど。何百何千冊と本が積み重なってるから、間に合わなくてね」
本の山に囲まれて寝るのはイヤでしょ? と言われて、何かの儀式のような絵面を想像しながら、たしかにと納得してしまった。
でも、一体だれとルームシェアを……。
「ここ、俺の部屋。いろんなの勝手に触るなよ」
服を着た椿くんがやって来て、どんとベッドへ腰を下ろす。
表情の変化が少ないからか、威圧感と言うか、ちょっと怖く感じる。
「あ、あの……どちらかと言ったら、藍くんとの方が……」
年下だし、緊張感は兄二人よりは薄れる気がするの。
「は? なんでオレ? ぜってぇやだよ。意味わかんねーし」
琥珀さんの後ろから、ひょこっと顔を出した藍くんが吠えた。わたしと似たような身長で、なにやら敵対心を持たれているみたい。
どうしようかと反応に困っていたら、後ろからぐっと腕を引っ張られて。
「俺じゃダメなわけ?」
落ち着いた声色に、小さく首を振る。
「……いや、そうゆうわけじゃ。よろしくお願いします」
怒ってるわけでは……ないのかな?
こうして、まだ掴めない彼らとの同居生活がスタートした。
ルームシェアって、一緒の部屋で生活するってことだよね?
なんでなんでと、頭の中が小さな子どもみたいな反応になる。
「父さんの書斎を片付けて、そこを使ってもらうつもりなんだけど。何百何千冊と本が積み重なってるから、間に合わなくてね」
本の山に囲まれて寝るのはイヤでしょ? と言われて、何かの儀式のような絵面を想像しながら、たしかにと納得してしまった。
でも、一体だれとルームシェアを……。
「ここ、俺の部屋。いろんなの勝手に触るなよ」
服を着た椿くんがやって来て、どんとベッドへ腰を下ろす。
表情の変化が少ないからか、威圧感と言うか、ちょっと怖く感じる。
「あ、あの……どちらかと言ったら、藍くんとの方が……」
年下だし、緊張感は兄二人よりは薄れる気がするの。
「は? なんでオレ? ぜってぇやだよ。意味わかんねーし」
琥珀さんの後ろから、ひょこっと顔を出した藍くんが吠えた。わたしと似たような身長で、なにやら敵対心を持たれているみたい。
どうしようかと反応に困っていたら、後ろからぐっと腕を引っ張られて。
「俺じゃダメなわけ?」
落ち着いた声色に、小さく首を振る。
「……いや、そうゆうわけじゃ。よろしくお願いします」
怒ってるわけでは……ないのかな?
こうして、まだ掴めない彼らとの同居生活がスタートした。