魅了たれ流しの聖女は、ワンコな従者と添い遂げたい。
そう思っていると、カイルが自分でもあまり触ったことがないところに触れた。
「あんっ」
へんな声が出て、慌てて口を塞ぐ。
カイルが私の頬をなでて、「可愛いですよ」と微笑んだ。
微笑んだ!
ちょびっと口角を上げただけだけど、絶対、笑みを浮かべたの!
感動していたのに、カイルが指を動かすと、快感に頭が支配されちゃって、訳がわからなくなる。
「あ、んっ、ああ……カイル……カイル……早く結ばれたい……」
そう言って、彼にすがりつく。
私の懇願にピタッとカイルは手を止めた。
「本当にいいのですか?」
熱い瞳のカイルがじっと私を見つめた。
その視線の熱に背筋がゾクゾクして、思わず、息を呑んだ。
それをためらいだと思ったのか、苦しげな顔でカイルが聞いてきた。
「やめますか?」
「やめない! 私はカイルと結ばれたいの!」
きっぱり言うと、カイルがまた喉を鳴らした。
「アイリ様、愛しています」
そうささやいて、カイルは私の中に入ってきた。
私たちはピッタリくっついて、痛くて苦しかったけど、幸せだった。
私はカイルの背中に手を回して、ギュッと抱きついた。
カイルの唇が目もとに落ちてくる。
いつの間にか、滲んでた涙をそれで拭ってくれる。
「愛しています」
超至近距離でカイルがつぶやいて、キスをくれた。
ポタポタ……。
顔に水滴が落ちてきた。
なんだろうと思ったら、カイルが泣いていた。
真顔なのに、涙だけボタボタ流している。
指でそっと拭ってあげると、口を離したカイルが自分の手で目を擦った。
自分の涙に驚いた顔をして、慌てて、私の顔に落ちた涙を拭う。
「すみません……。アイリ様の初めてをもらったと思ったら、感慨深くて……」
「これで私たち結ばれたの!?」
勢い込んで聞くと、カイルが困った顔をした。
さっきから、感情表現がわかりやすくなっている。
「結ばれたというか、まだというか」
私は少しがっかりした。
こんなに痛い思いをしたのに、まだだなんて……。
「あんっ」
へんな声が出て、慌てて口を塞ぐ。
カイルが私の頬をなでて、「可愛いですよ」と微笑んだ。
微笑んだ!
ちょびっと口角を上げただけだけど、絶対、笑みを浮かべたの!
感動していたのに、カイルが指を動かすと、快感に頭が支配されちゃって、訳がわからなくなる。
「あ、んっ、ああ……カイル……カイル……早く結ばれたい……」
そう言って、彼にすがりつく。
私の懇願にピタッとカイルは手を止めた。
「本当にいいのですか?」
熱い瞳のカイルがじっと私を見つめた。
その視線の熱に背筋がゾクゾクして、思わず、息を呑んだ。
それをためらいだと思ったのか、苦しげな顔でカイルが聞いてきた。
「やめますか?」
「やめない! 私はカイルと結ばれたいの!」
きっぱり言うと、カイルがまた喉を鳴らした。
「アイリ様、愛しています」
そうささやいて、カイルは私の中に入ってきた。
私たちはピッタリくっついて、痛くて苦しかったけど、幸せだった。
私はカイルの背中に手を回して、ギュッと抱きついた。
カイルの唇が目もとに落ちてくる。
いつの間にか、滲んでた涙をそれで拭ってくれる。
「愛しています」
超至近距離でカイルがつぶやいて、キスをくれた。
ポタポタ……。
顔に水滴が落ちてきた。
なんだろうと思ったら、カイルが泣いていた。
真顔なのに、涙だけボタボタ流している。
指でそっと拭ってあげると、口を離したカイルが自分の手で目を擦った。
自分の涙に驚いた顔をして、慌てて、私の顔に落ちた涙を拭う。
「すみません……。アイリ様の初めてをもらったと思ったら、感慨深くて……」
「これで私たち結ばれたの!?」
勢い込んで聞くと、カイルが困った顔をした。
さっきから、感情表現がわかりやすくなっている。
「結ばれたというか、まだというか」
私は少しがっかりした。
こんなに痛い思いをしたのに、まだだなんて……。