魅了たれ流しの聖女は、ワンコな従者と添い遂げたい。
恋人
◆◆◆
翌朝、俺は幸せな気分で目覚め、腕の中の宝物を見つめた。
長いまつげは伏せられ、さんざん吸いついた唇はちょっと腫れているかもしれない。可愛らしくすやすやと眠っている姿は光り輝くようで、やはり天使だ。
昨夜は欲望が止められず、初めてなのにアイリ様に無理をさせてしまった。
夜着を突き上げている豊かな膨らみに昨日さわった。舐った。それどころか、アイリ様の全身をくまなく……。
あんなに貪ったのに、まだこの幸運を信じられない。
可愛くて麗しくて愛おしいアイリ様。
(心から愛していますぅぅぅーーーっ!!!)
想いがあふれて、そっと額に口づける。
「うぅ〜ん……」
まぶたがピクピクしたと思ったら、パチリと目が開いた。
覗き込んでいた俺と目が合うと、アイリ様はにっこりと笑った。可愛い。
「すみません。起こしてしまいましたか?」
「ううん、大丈夫。もう朝?」
「そうです。体は平気ですか? もう少ししたら、着替えて、食堂に行きましょう」
うなずいたアイリ様だったが、ふいにぷぅ~と頬を膨らませて、可愛らしく俺を睨んだ。
「どうされましたか? なにかご不快なことでも?」
やはりやりすぎたのを怒っているのか?
もしや、昨夜のことを後悔されているとか?
だんだん嫌な考えに支配されていき、目を伏せると、アイリ様はまったく違うことをおっしゃった。
「結ばれたんだから、私たち、もう恋人よね?」
恋人!!!
恋人、恋人、恋びと、こいびと……。
ジーンと素敵な言葉を噛みしめる。
でも、それと睨まれる理由が結びつかない。
俺が首を傾げると、アイリ様は不安げな顔をした。
「違うの?」
「ち、違いません! 俺たちは、こ、こ、恋人です!」
「よかった!」
魅惑の笑みにうっとりする。
「じゃあ、おはようのキスはしないの? 昨日みたいに笑ってほしいし」
ギュン!
アイリ様のあまりの可愛らしさに、俺の下半身が暴れだした。
(キスならいくらでも! むしろいつまでもしていたいです!!!)
でも、笑みは浮かべられるのか?
昨日みたいにってことは、昨日は微笑んでいたってことだな。
俺はとりあえず、アイリ様に口づけて、「おはようございます」と言ってみた。
アイリ様はうれしそうに「おはよう、カイル」と微笑んだ。
俺も同じように笑みを浮かべようとしたけど、アイリ様の反応を見ると失敗だったようだ。
「カイル、それじゃあ、口もとが引き攣っているだけよ?」
アイリ様が両手の人差し指で、俺の口角をキュッと上げた。
「ふふっ、これでもダメね。尻尾とかケモ耳とかが出ているときしか笑えないのかしら?」
「すみません」
確かに、獣化しているときは感情が抑えられない。
もしかしたら、表情も変わりやすいのかもしれない。
でも、自分ではコントロールできない。
無理やり笑ってみようとしていたら、アイリ様がまた笑った。
「無理しなくていいわ。結ばれているときだけカイルの微笑みが見られるのなら、それはそれでうれしいもの」
そんなことを言って頬を染めるアイリ様は壮絶に可愛い。
(ズキューン! 朝から萌え死んだ……)
俺は悶えまくった。
翌朝、俺は幸せな気分で目覚め、腕の中の宝物を見つめた。
長いまつげは伏せられ、さんざん吸いついた唇はちょっと腫れているかもしれない。可愛らしくすやすやと眠っている姿は光り輝くようで、やはり天使だ。
昨夜は欲望が止められず、初めてなのにアイリ様に無理をさせてしまった。
夜着を突き上げている豊かな膨らみに昨日さわった。舐った。それどころか、アイリ様の全身をくまなく……。
あんなに貪ったのに、まだこの幸運を信じられない。
可愛くて麗しくて愛おしいアイリ様。
(心から愛していますぅぅぅーーーっ!!!)
想いがあふれて、そっと額に口づける。
「うぅ〜ん……」
まぶたがピクピクしたと思ったら、パチリと目が開いた。
覗き込んでいた俺と目が合うと、アイリ様はにっこりと笑った。可愛い。
「すみません。起こしてしまいましたか?」
「ううん、大丈夫。もう朝?」
「そうです。体は平気ですか? もう少ししたら、着替えて、食堂に行きましょう」
うなずいたアイリ様だったが、ふいにぷぅ~と頬を膨らませて、可愛らしく俺を睨んだ。
「どうされましたか? なにかご不快なことでも?」
やはりやりすぎたのを怒っているのか?
もしや、昨夜のことを後悔されているとか?
だんだん嫌な考えに支配されていき、目を伏せると、アイリ様はまったく違うことをおっしゃった。
「結ばれたんだから、私たち、もう恋人よね?」
恋人!!!
恋人、恋人、恋びと、こいびと……。
ジーンと素敵な言葉を噛みしめる。
でも、それと睨まれる理由が結びつかない。
俺が首を傾げると、アイリ様は不安げな顔をした。
「違うの?」
「ち、違いません! 俺たちは、こ、こ、恋人です!」
「よかった!」
魅惑の笑みにうっとりする。
「じゃあ、おはようのキスはしないの? 昨日みたいに笑ってほしいし」
ギュン!
アイリ様のあまりの可愛らしさに、俺の下半身が暴れだした。
(キスならいくらでも! むしろいつまでもしていたいです!!!)
でも、笑みは浮かべられるのか?
昨日みたいにってことは、昨日は微笑んでいたってことだな。
俺はとりあえず、アイリ様に口づけて、「おはようございます」と言ってみた。
アイリ様はうれしそうに「おはよう、カイル」と微笑んだ。
俺も同じように笑みを浮かべようとしたけど、アイリ様の反応を見ると失敗だったようだ。
「カイル、それじゃあ、口もとが引き攣っているだけよ?」
アイリ様が両手の人差し指で、俺の口角をキュッと上げた。
「ふふっ、これでもダメね。尻尾とかケモ耳とかが出ているときしか笑えないのかしら?」
「すみません」
確かに、獣化しているときは感情が抑えられない。
もしかしたら、表情も変わりやすいのかもしれない。
でも、自分ではコントロールできない。
無理やり笑ってみようとしていたら、アイリ様がまた笑った。
「無理しなくていいわ。結ばれているときだけカイルの微笑みが見られるのなら、それはそれでうれしいもの」
そんなことを言って頬を染めるアイリ様は壮絶に可愛い。
(ズキューン! 朝から萌え死んだ……)
俺は悶えまくった。