もうちょっとだけ、秘密。
レオ、何も言わなかったら黙々と作業続けるもんなぁ。ほんと、面倒見が良い。

「レオ、休憩しよ〜」

私の提案は採用され、無事休憩時間を確保!

その間に、少しでも溜まっている通知を処理しようと、指を忙しなく動かす。なんなら、勉強中よりも手の動きスムーズかも。

ほぼ事務処理感覚に陥っていたけれど、1人の友達とのトーク画面を開いた瞬間、胸がときめく。

か、かかか、可愛い!!!

表示されたのは、推し…いや、私の天使であるアイドルのスクショ。

ネットで拾ったのをわざわざ送ってきてくれたのだろう。

ファンサしてる!かっわいいいいいい!!!

ほぁ〜と幸せに浸りながら、ふと思いつく。

レオも…、こういう子のこと、可愛いと思ったりするのかな?

それで思い切って感想を聞いてみた。

そしたら、髪をかき上げて…あ、ここ重要だよ…言うの。

「こなつよりは可愛いんじゃないの」って。

思わぬ返事に私はしばらく言葉を失う。

不意打ちはずるいってぇ………!

頰が熱くなるのを感じながら、私はモゴモゴ口を動かす。

「そんな言い方じゃ、この子の可愛さが分かんないじゃん…」
「そこかよ」

いやいや、他にどこがあるっていうの⁉︎なんなの、やっぱり無自覚なの⁉︎

それはそれで罪だと思うよ!

と、叫びたい気持ちをグッと堪える。

落ち着け、私。ここで暴露してしまったら、今までの我慢が水の泡に…って、勝手にお菓子食べてるし!

< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop