ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます

カッコいい少年

 あーあ、私はやっぱり運が悪い。

 絶望的な状況の中、シャーロットは冷静にそう思っていた。

 彼女は今、魔獣に背中を引き裂かれ空中を飛んでいる。

 とんでもなく痛いはずなのに何も感じない体。飛び散る血、何故かゆっくりと時が過ぎていっている気もする。

 こんな状況下なのにちょっとだけ良かった事がある。


私を助けようと必死な顔で手を伸ばしている銀髪の美少年を見れた事。


人生最後に目に映ったのが美少年で良かった。


だってめちゃくちゃカッコいい…

シャーロットはそう思い目を閉じた。
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