ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
「……じゃあ行ってくる」
玄関先でエスターは、いつもの様にシャーロットを抱き寄せ唇を重ねようとする、が彼女に横を向かれてしまい頬に口づける事になった。
「どうして?」
朝から凄艶な目を向けてくるエスターに、シャーロットは恥ずかしそうに小声で告げた。
「皆見てるもの、それにエスター……キス長いし……」
「みんなって……」
そこには主人の出発を見送るジェラルド達四人が並んでいた。
「皆、ちょっと目を閉じていて」
四人はハイハイと言って目を閉じた。
「コレならいいよね」
青い瞳に欲を宿し、甘く見つめるとシャーロットの顎に指をかけ唇を重ねた。
「……んっ……はっ……」
エスターはいつもの様に熱いキスをして、シャーロットの唇から漏れる甘い声を聞きながら思っていた。
( キスが長くなるのはシャーロットのせいなんだけどな……こんな声聞かされたらすぐに止められる訳ない )
「んっ……んっ……あ」
パパンッ!
「…………!」
手を叩く音がした拍子に二人の唇が離れた。見計った様にドロシーが、シャーロットを自分の方へと引き寄せる。
「はい、終わりです。エスター様、続きはお帰りになってからになさって下さい。コレではいつまで経っても出発出来ないでしょう?」
ドロシーにシャーロットを取られてしまい、エスターはションボリとして出かけて行った。
そんな彼に皆は柔かに笑って手を振り送り出す。
これが最近恒例となった、エスターが仕事へと向かう朝のやり取りだ。
*
エスターにとって魔獣討伐は簡単な仕事だった。ただ、その後の仕事が大変なのだ。魔獣が出た場所、被害状況、魔獣の種類またそれをどう討伐したか、誰が何をどうしたのかを書類に書き残さねばならない。
(今後の為だと父ヴィクトールから言われているが正直面倒だ……)
玄関先でエスターは、いつもの様にシャーロットを抱き寄せ唇を重ねようとする、が彼女に横を向かれてしまい頬に口づける事になった。
「どうして?」
朝から凄艶な目を向けてくるエスターに、シャーロットは恥ずかしそうに小声で告げた。
「皆見てるもの、それにエスター……キス長いし……」
「みんなって……」
そこには主人の出発を見送るジェラルド達四人が並んでいた。
「皆、ちょっと目を閉じていて」
四人はハイハイと言って目を閉じた。
「コレならいいよね」
青い瞳に欲を宿し、甘く見つめるとシャーロットの顎に指をかけ唇を重ねた。
「……んっ……はっ……」
エスターはいつもの様に熱いキスをして、シャーロットの唇から漏れる甘い声を聞きながら思っていた。
( キスが長くなるのはシャーロットのせいなんだけどな……こんな声聞かされたらすぐに止められる訳ない )
「んっ……んっ……あ」
パパンッ!
「…………!」
手を叩く音がした拍子に二人の唇が離れた。見計った様にドロシーが、シャーロットを自分の方へと引き寄せる。
「はい、終わりです。エスター様、続きはお帰りになってからになさって下さい。コレではいつまで経っても出発出来ないでしょう?」
ドロシーにシャーロットを取られてしまい、エスターはションボリとして出かけて行った。
そんな彼に皆は柔かに笑って手を振り送り出す。
これが最近恒例となった、エスターが仕事へと向かう朝のやり取りだ。
*
エスターにとって魔獣討伐は簡単な仕事だった。ただ、その後の仕事が大変なのだ。魔獣が出た場所、被害状況、魔獣の種類またそれをどう討伐したか、誰が何をどうしたのかを書類に書き残さねばならない。
(今後の為だと父ヴィクトールから言われているが正直面倒だ……)