ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
三日後、ドレスが出来上がり男爵家に届けられた。
「私……こんな風に頼んだかしら⁈ 」
叔母は、どうも自分が頼んだ物と違う様だと言いだしたが、仕立て屋は「いいえ、頼まれた通りにお仕立て致しました」と、譲らない。
私にと仕立てられたドレスは、淡い黄色の生地に青と銀の糸で刺繍が施された上品な物だった。
「良くお似合いですわ」
私の体にドレスを当てながら、仕立て屋の女性が笑顔で言った。
……本当に素敵なドレスだ、私は嬉しくて叔母にお礼を述べた。
「叔母さま……こんな素敵なドレスを作って頂きありがとうございます。……本当に素敵、叔母さまはデザイナーになれるわ」
本心を伝えると、それまで眉間に皺を寄せていた叔母は、褒められて嬉しかったのだろう、途端に上機嫌になった。
「ほほほ……それぐらいなんて事ないわ」
すると仕立て屋がもう一枚ドレスを出す。
「さすが、お洒落で名高いディーバン男爵夫人ですわ! それにコチラも大変素晴らしい出来ですのよ!」
「それは……?」
叔母はそんな物は知らないといった顔をしているが、横にいるソフィアは目を輝かせている。
「ソフィアお嬢様のドレスでございます」
それを聞いたソフィアは喜んでドレスを体に当て、回って見せる。
「素敵!」
「ま、まちなさい! ソフィア」
叔母は慌ててソフィアからドレスを奪うと、仕立て屋の女性に押し付けた。
「この子にと頼んだドレスはこの色では無いでしょう⁈ この色がシャーロットにと頼んだはずの……」
「いえ、こちらのお色はソフィア様のドレスにと注文を承っております」
「そんな……」
「お気に召されませんか?もし……今から作り替えなされますなら、申し訳ございませんが料金は倍頂く事になります。如何なさいますか?」
「倍⁈ 」
「え、嫌よお母様! 私このドレスとても気に入ったわ! コレがいいわ!」
ソフィアにと作られたドレスは、黄金色の生地に赤い飾り石が散りばめられた豪華な物だった。
それはソフィアに良く似合っているのに、何故か叔母は首を横に振っていた。
「私……こんな風に頼んだかしら⁈ 」
叔母は、どうも自分が頼んだ物と違う様だと言いだしたが、仕立て屋は「いいえ、頼まれた通りにお仕立て致しました」と、譲らない。
私にと仕立てられたドレスは、淡い黄色の生地に青と銀の糸で刺繍が施された上品な物だった。
「良くお似合いですわ」
私の体にドレスを当てながら、仕立て屋の女性が笑顔で言った。
……本当に素敵なドレスだ、私は嬉しくて叔母にお礼を述べた。
「叔母さま……こんな素敵なドレスを作って頂きありがとうございます。……本当に素敵、叔母さまはデザイナーになれるわ」
本心を伝えると、それまで眉間に皺を寄せていた叔母は、褒められて嬉しかったのだろう、途端に上機嫌になった。
「ほほほ……それぐらいなんて事ないわ」
すると仕立て屋がもう一枚ドレスを出す。
「さすが、お洒落で名高いディーバン男爵夫人ですわ! それにコチラも大変素晴らしい出来ですのよ!」
「それは……?」
叔母はそんな物は知らないといった顔をしているが、横にいるソフィアは目を輝かせている。
「ソフィアお嬢様のドレスでございます」
それを聞いたソフィアは喜んでドレスを体に当て、回って見せる。
「素敵!」
「ま、まちなさい! ソフィア」
叔母は慌ててソフィアからドレスを奪うと、仕立て屋の女性に押し付けた。
「この子にと頼んだドレスはこの色では無いでしょう⁈ この色がシャーロットにと頼んだはずの……」
「いえ、こちらのお色はソフィア様のドレスにと注文を承っております」
「そんな……」
「お気に召されませんか?もし……今から作り替えなされますなら、申し訳ございませんが料金は倍頂く事になります。如何なさいますか?」
「倍⁈ 」
「え、嫌よお母様! 私このドレスとても気に入ったわ! コレがいいわ!」
ソフィアにと作られたドレスは、黄金色の生地に赤い飾り石が散りばめられた豪華な物だった。
それはソフィアに良く似合っているのに、何故か叔母は首を横に振っていた。