ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
いつの間にかガウンが脱がされ、パサッと床に落ちた。そのままスッと横抱きにされベッドの縁に座らされる。
横に座ったエスターに、髪のリボンもスルリと解かれた。私の髪に彼の長い指が通る。
「ねぇ、シャーロット」
「はい……」
エスターは手櫛で髪をゆっくりと梳いていく。
「僕のこと、好き?」
髪を一房持ち上げそこにキスをしながら彼は艶のある目で私を見つめる。
「……好き……です」
エスターは嬉しそうに微笑むと、私の頬に手を添えた。
蕩ける様な金色の双眸に捕らえられ動けない。
頬を撫でる彼の手の指先が、今度は首筋をつうっと這うように鎖骨へと降りていく。
ネグリジェの胸元に結ばれていた細いリボンが、いつの間にか解かれていた。
「初めてだよね?」
「……なっ何が……?」
エスターは、くすっと笑うと「良かった」と小さな声で言った。
「僕もそうだから、比べられたら何か嫌だし……」
「比べるって……」
「シャーロット……」
「は……はい」
怖いほどの欲望に満ちた視線で、私の体は粟立ち、微かに震えてしまっていた。
「なるべく優しくするけど……自信ないんだ。今まで我慢していたから……もう、君が欲しくて仕方ない……」
エスターは静かに私をベッドに倒して、嬉しそうに笑った。
「少し震えてるね……大丈夫だから、僕に委ねて……」
エスターの優しく甘いキスが髪に、額に、頬に、チュッと小さな音を立てながら落とされていく。
「全部、僕のものになって……」
彼は理性を失わせる様な、甘く切なげな声で私の耳元に囁いた。
そのまま首筋に這わされた唇は、仰反る私の喉元を少し強く吸い上げる。
「……はぁ……っ」
切なげに吐息を漏らす私の唇に、彼は優しく唇を重ねた……
静かな部屋の中には、
二人の甘い声だけが響いていた。
それから直ぐに、私はサラ様がくれた回復薬の意味を知ることになる。
竜獣人の体力は無尽蔵で、彼は疲れる事を知らなかった。その上『花』と出会った竜獣人は更に力が増すらしい。
回復薬は私の物だったのだ……。
食事も入浴も、全てエスターが側に付いて何もかも世話を焼いてくれる。私はただされるがまま、ひと時も離れる事を許さないエスターの、深い愛に溺れていた。
そのまま二ヶ月が過ぎ、さすがにこのままでは私の体力がもたないと、ヴィクトール様が部屋の前に来てエスターに出てくる様に声を掛けた。
……が、私との時間を邪魔をされたエスターは、ヴィクトール様を扉ごと吹き飛ばしてしまった。
「やり過ぎだ! この、ばか息子!」
「僕のシャーロットに近づくな!」
ヴィクトール様とエスターが邸を壊さんばかりの攻防を繰り返している中、私はローズ様とカミラさんに部屋から連れ出してもらった。
もう、回復薬も無く、眠ることも碌に出来ず……私の体力は限界だった。城から駆け付けてくれたサラ様が、全身に治癒魔法を施してくれた。
「だから言ったでしょう! 優しくしなさいって‼︎ 」
サラ様に怒られたエスターは、一日私と会う事を禁止されていたらしい。
私はグッスリ眠っていて知らなかったのだけれど。
横に座ったエスターに、髪のリボンもスルリと解かれた。私の髪に彼の長い指が通る。
「ねぇ、シャーロット」
「はい……」
エスターは手櫛で髪をゆっくりと梳いていく。
「僕のこと、好き?」
髪を一房持ち上げそこにキスをしながら彼は艶のある目で私を見つめる。
「……好き……です」
エスターは嬉しそうに微笑むと、私の頬に手を添えた。
蕩ける様な金色の双眸に捕らえられ動けない。
頬を撫でる彼の手の指先が、今度は首筋をつうっと這うように鎖骨へと降りていく。
ネグリジェの胸元に結ばれていた細いリボンが、いつの間にか解かれていた。
「初めてだよね?」
「……なっ何が……?」
エスターは、くすっと笑うと「良かった」と小さな声で言った。
「僕もそうだから、比べられたら何か嫌だし……」
「比べるって……」
「シャーロット……」
「は……はい」
怖いほどの欲望に満ちた視線で、私の体は粟立ち、微かに震えてしまっていた。
「なるべく優しくするけど……自信ないんだ。今まで我慢していたから……もう、君が欲しくて仕方ない……」
エスターは静かに私をベッドに倒して、嬉しそうに笑った。
「少し震えてるね……大丈夫だから、僕に委ねて……」
エスターの優しく甘いキスが髪に、額に、頬に、チュッと小さな音を立てながら落とされていく。
「全部、僕のものになって……」
彼は理性を失わせる様な、甘く切なげな声で私の耳元に囁いた。
そのまま首筋に這わされた唇は、仰反る私の喉元を少し強く吸い上げる。
「……はぁ……っ」
切なげに吐息を漏らす私の唇に、彼は優しく唇を重ねた……
静かな部屋の中には、
二人の甘い声だけが響いていた。
それから直ぐに、私はサラ様がくれた回復薬の意味を知ることになる。
竜獣人の体力は無尽蔵で、彼は疲れる事を知らなかった。その上『花』と出会った竜獣人は更に力が増すらしい。
回復薬は私の物だったのだ……。
食事も入浴も、全てエスターが側に付いて何もかも世話を焼いてくれる。私はただされるがまま、ひと時も離れる事を許さないエスターの、深い愛に溺れていた。
そのまま二ヶ月が過ぎ、さすがにこのままでは私の体力がもたないと、ヴィクトール様が部屋の前に来てエスターに出てくる様に声を掛けた。
……が、私との時間を邪魔をされたエスターは、ヴィクトール様を扉ごと吹き飛ばしてしまった。
「やり過ぎだ! この、ばか息子!」
「僕のシャーロットに近づくな!」
ヴィクトール様とエスターが邸を壊さんばかりの攻防を繰り返している中、私はローズ様とカミラさんに部屋から連れ出してもらった。
もう、回復薬も無く、眠ることも碌に出来ず……私の体力は限界だった。城から駆け付けてくれたサラ様が、全身に治癒魔法を施してくれた。
「だから言ったでしょう! 優しくしなさいって‼︎ 」
サラ様に怒られたエスターは、一日私と会う事を禁止されていたらしい。
私はグッスリ眠っていて知らなかったのだけれど。