アンドロイド・ニューワールドⅡ
そこで私は、この問題を解決する為の、画期的な案を考え出しました。

「では、抽選で決めることにしましょう」

「え?」

と、全員がこちらを見ました。

私はノートを1ページ千切り、そこに、先程まで話し合いに出てきたメニューを書きました。

鮭茶漬け、梅茶漬け、昆布茶漬け、わさび茶漬け。

それからフレンチでしたっけ。ポタージュに、ガレット、ステーキ。

奏さんが提案したお味噌汁、ハンバーグ、男子生徒の提案した湯豆腐とおひたし。

デザートに、チョコケーキとチーズケーキとロールケーキ、クッキーとパウンドケーキ(ホットケーキミックスで作る)。

以上ですかね。

こう見てみると、かなり意見は出てるんですね。

どの意見も貴重で、捨て難いですから。

この中から公平に4品を選んで、それを作るとしましょう。

ただし、デザートはこの中から一種類で。

…お茶漬け3種とロールケーキ、とかだったらどうしましょう?

それはそれで良いということにしましょう。

公平な、くじ引きの結果ですからね。

「では代表して、リーダーの私が一つずつ引いていきます」

「そんな決め方で良いの…?」

と、奏さんは聞きました。

「はい。これ以上議論しても、紛糾するばかりでしょうから。ならいっそ、天に身を任せましょう」

と、私は言いました。

そして、運命のくじ引きを行いました。
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